役に立たないブックレビュー

最終更新日 : 1999 年 07 月 11 日
  
タイトル : ニッポン秘境館の謎
    作者 : 田中 聡
  発行所 : 株式会社 晶文社
  発行日 : 1999 年 04 月 05 日
      版 : 初版
    定価 : 2300 円
    ISBN : 4-7949-6390-4
    分類 : 400

☆☆☆☆

わ〜い、秘境ですもん。
いろんな秘境が書かれて分析されています。読むと思い当たるのがあったりして ...

そういえば確かに昔「少年マガジン」とかで巻頭特集でキワモノ秘境の特集ってあったもんなぁ。あ〜、懐かしい。そう言えば確かにその手の秘境って見なくなっちゃいましたね。それらの成立秘話なんてのが紹介されています。知らなかったなぁ。

「常磐ハワイアンセンター」 ... これも秘境ですね。な〜んでハワイなのか !! な〜んて話も

都市伝説 ... と呼ばれる話も。このへんは、「流言蜚語」や「現代民話[第二期]I」や「現代民話[第二期]IIIなんかでも同様の取り組みがされていますが、性病に関するものが紹介されています。ここでも雑誌とかの統計の嘘から都市伝説へと変遷していくようすが書かれています。しかし統計の嘘ってなんで簡単にひっかかるかなぁ。

それと「秘宝館」です !! この本にも紹介されているけど「熱海秘宝館」って行ったことがあるけど、完全に「疲労館」だったんだけど。
この本で成り立ちを読んだりすると、また行ってみたいですね。日本最初の「伊勢秘宝館」なんかは特にね。無くなる前に ... :)
伊勢に旅行行ったことがあるけど、気がつかなかったなぁ。しかし、地元の人ってなんで反対運動するかな !?

定番の「目黒寄生虫博物館」も出てきます。有名すぎてちょっと ... ね。

「神秘と笑いの陳列館」って事で、「秩父珍石館」「神秘珍々ニコニコ館」「ムー大陸博物館」なんて ... 知らなかったなぁ。行ってみたいなぁ。こういうのが日本にあるってのがうれしいね。

最後の章「秘密の資源館」はちょっとそれまでとイメージが違って ... 変わった (?) 事件というか現象の解析です。
ひとつめは、自称天皇の話です。事件というかなんというか ...
ふたつめは、科学と疑似科学ってことで「脳内革命」とか「科学トンデモ本」の化けの皮はぎです。「脳内革命」なんて、本気になっている ** が結構いるもんな。ラジオなんかで真面目にゲストとして持ち上げたりしてね。大笑い。内容的にも宝島から出ているムックなんかよりはるかに「まとも」に解析・分析しています。

あ〜、おもしろかった !!

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タイトル : ブラックライト 下
    作者 : スティーヴン・ハンター
           公手 成幸 訳
  発行所 : 株式会社 扶桑社
  発行日 : 1998 年 12 月 10 日
      版 : 第 2 刷
    定価 : 667 円
    ISBN : 4-594-02493-9
    分類 : 930

☆☆☆☆

ブラック・ライト ... って赤外線ですね。赤外線の暗視装置付きのライフルがキーなんですが ... 実はあんまりタイトルと内容は関係ないね。でも、ブラック・ライトって巷では紫外線の意味で使っていませんか ? あれれ ??

主人公のボブ・リー・スワガーさんはベトナム戦争でスナイパーであったって事と、父親が開発当初の赤外線暗視装置付きのライフルで狙撃されていたって真実だけかな ?
まぁ、主人公が暗視装置付きライフルと対決するクライマックスもあるんですけど。

なんか他の意味が含まれているのも ?

同じアクション小説って言ってもトム・クランシーの作品みたいに派手で現実離れしかけているような作品なくて、もう少し現実感があってアクションなんだけど、人間関係のキビを書いている作品です。まぁ、読んでいる途中からそんなのどうでも良くなるくらい引き込まれるんですけどね。下巻はスリリングでノンストップもんです。:)

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タイトル : ブラックライト 上
    作者 : スティーヴン・ハンター
           公手 成幸 訳
  発行所 : 株式会社 扶桑社
  発行日 : 1998 年 12 月 10 日
      版 : 第 2 刷
    定価 : 667 円
    ISBN : 4-594-02492-0
    分類 : 930

☆☆☆☆

40 年前の事件を本にまとめるため人間が現れ、記憶の彼方にあった父親の死亡原因を確認することになるボブ・リー・スワガー。その死にまつわる陰謀 ... 過去の陰謀は現在まで引き継がれ、主人公を襲う罠 ...

う〜ん。サスペンス・アクションの王道だわね。 :)

海外の作品にありがちな、最初は色々な人々のエピソードが順番に出てきて物語の連続性を忘れそうになっちゃうパターンですね。特に、主人公とその父親。事件をドキュメンタリーにまとめよとするラス・ピューティとその父親、ラスの家族を破壊 (?) した犯罪者の親子と調査を妨害するレッド・バーマとその父親と絡む人々が全部 2 代にわたっているんだもん。ファミリー・ネームは当然一緒なんで整理つくまでゴチャゴチャになっちゃそう。頭の中にスタックが沢山ないとね。

上巻は、 40 年前の事件とそれにまつわるエピソードで固められています。 40 年前って事なんで、黒人差別の実態が書かれています。日本でこういう昔の時の差別もの書いたら、それだけで紛糾しちゃいそうだよね。この本だって単語だけとったら今は使われない ( 使わない ) 単語だけど、時代性を表現するためにはこれが普通なんだろうね。日本での「差別用語」の扱われ方がヒステリックなだけだって事がよくわかりますね。

上巻の最後から現代の戦いに入っていくので盛り上がってきますよん。

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作成: 1999 年 07 月 11 日〜 Copyright (C) 1999 Katsauki Shimizu <katsuaki-s @_nifty.com> All rights reserved.

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