タイトル : 日本焼肉物語
作者 : 宮崎 利雄
発行所 : 株式会社 太田出版
発行日 : 1999 年 05 月 06 日
版 : 第一版第 2 刷
定価 : 1,600 円
ISBN : 4-87233-426-4
分類 : 590
☆☆☆
焼肉大好き !!
想像していたのと違って、焼肉って言っても枝肉 ( こういう言葉は知らなかったね ) ではなくて、いわゆる「ホルモン焼 ( モツ焼 ) 」にまつわる日本の歴史的背景や朝鮮半島 ( 韓国、北朝鮮 ) とのかかわりについて書かれています。
本書の最初の方に
「ホルモンの語源は「放るもん」からきたなどという噂が信じられており ... 」
なんて書かれていて、こりゃ本当の語源が ... と思ったのですが、出てきませんでした。;(
僕も「ホルモン = 放るもん」と聞いていたので、知りたかったのになぁ。しかし、なんで内蔵が「ホルモン」なんでしょうね。「ホルモン焼」なんて食べない幼少の頃は、「ホルモン ?? ... 脳下垂体でも食べるのかなぁ。」などと思っていたりしたんですけどね。:)
今なら、さしずめ「ポケモンの親戚だろうか ... 」だろうね。 :P
朝鮮半島 ( 韓国、北朝鮮 ) には、日本風のタレを付けて食べる焼肉って無かったんですね。これは知らなかったね。
朝鮮半島では、焼肉っていえば枝肉にタレを揉み込んで 1 日程度おいたカルビ焼き ( 骨付きカルビ ) をさしていて、内臓 ( いわゆるホルモン ) は、煮たり蒸したりして食べるのがあちら型だったんですね。
「ホルモン焼」って在日の方々が作り出した和食 (?) なんですね。知ってましたぁ ?
食肉業者に関してもかなりのページを割いて書かれています。「と殺業 ( 屠殺業 ) 」は差別用語ってことで、「と業 ( 屠業 ) 」だったと思うのだけど、この本では「と畜業 ( 屠畜業 ) 」という表記になっていますね。また、変遷があったのかな ?
国内のタレ業者についても書かれています。家庭での焼肉料理の普及には大幅に寄与しましたもんね。客観的にみても主観的にみても。
CM でもおなじみのエバラ、モランボン、日本食研なんが取り上げられています。エバラの肉屋さんで食肉以外を売るっていう発想とか、モランボンの食肉と同じ場所で売るなんて発想も凄いし良かったんでしょうね。ドンピシャでひっかっかた消費者ですもん。:)
独身時代はお世話になりましたです。 :) でも、最近は自家製タレの方が ... ねぇ。
でも、焼肉屋さんができたころは、 1 本ってことで、味醂なんて使わずにタレを作っていたんですね。こういった職人が少なくなったこともあって、味醂を使用したり科学調味料を使用するようになったんですね。そのタレで食べたいな。
書かれていなく残念だったのは、国内のホルモンの豚・牛の分布ですねぇ。関東近辺はホルモン焼って言えば「豚」ですよね。関西や山形なんかは「牛」ですし ... どうも東海道沿いでは、静岡に境界線があるようなんでうすが ... 電源の周波数と同じで富士川あたりでしょうか ? 電源周波数におけるホルモン焼の関連について ... なんてね。:)
国内の焼肉ってそんなに歴史はなかったのね。ちょうど、それにのって育ったもんで、なんの違和感もなかったからなぁ。
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