役に立たないブックレビュー

最終更新日 : 1999 年 07 月 04 日
  
タイトル : ツェッペリン飛行船
    作者 : 柘植 久慶
  発行所 : 中央公論社
  発行日 : 1998 年 01 月 07 日
      版 : 初版発行
    定価 : 2,000 円
    ISBN : 4-12-002744-9
    分類 : 530

☆☆☆

LZ って言うと Jimmy Page 率いる LED ZEPPELINE を想像しちゃうんだけども、こっちはその基になったツェッペンリン飛行船の歴史をツェッペリン伯爵の生きざまと写真で綴られています。
「あほ伯爵」と言われようが全財産を投げ出し飛行船に魅せられたツェッペリンおじさんの一生と実用になるまでの試行錯誤 ... 成功後も水素しか使用できないために起きた事故の挫折など ... また、次世代 (?) の飛行船の利用方法の展望までこの一冊でわかるっていうガイドブックみたいなもんですね。

また、もとは軍事技術にってことですね。歴史的にはそういう時代だしね。その目的だと進むしね。しかしヒンデンブルグ号の悲劇なんか、アメリカがドイツにヘリウムを輸出していれば起きなかった話ですね。建前は軍事利用だけど、実際は国内の飛行船技術の保護だもんな。いつものこったね。

[ ▽ ] [ △ ] [ 目次へ ]

  
タイトル : 曹操・悪役の人生論
    作者 : 松本 一男
  発行所 : PHP 研究所
  発行日 : 1994 年 04 月 22 日
      版 : 第 1 版第 1 刷発行
    定価 : 1,359 円 ( 1,400 円 )
    ISBN : 4-569-54350-2
    分類 : 150

☆☆☆

三国志って、前半が「乱世の姦雄」曹操、後半が「希代の詐欺師」諸葛亮孔明の話だと思ってます。劉備って少なくとも「三国志演儀」では儒教の申し子みたいな存在でなんで主人公で人気があるのかわからないもんねぇ。こんなんで人望なんてあったのかな ?
曹操がもう少し若ければ、孔明ともろにぶつかって歴史はもっとおもしろくなっていたんだろうなぁ。赤壁のころは曹操はもう戦略家としては年齢的にも頂点を過ぎた時期だもんねぇ。

しかし凄い人がいたもんだわ。
軍事だけじゃなく、曹操の魏によって「孫子の兵法」なんて現代まで文献として残っているんだもんね。文化含めて凄いよね。きっと :)
アドルフ・ヒトラーも「 1934 年までに死んでいれば名宰相だった。」なんて話しもあるけど、一生を通して大中華をまとめあげるには、「姦雄」と言われる行動も意味を持つんだろうね。と、いうことで大天才の一生の解析本 (?) でした。

[ ▽ ] [ △ ] [ 目次へ ]

  
タイトル : テレビもゲームも催眠術
    作者 : 松岡 圭祐
  発行所 : ジャパン・ミックス 株式会社
  発行日 : 
      版 : 
    定価 : 1,165 円 ( 1,200 円 )
    ISBN : 4-88321-299-8
    分類 : 140

☆☆

催眠術師 ... 出ているテレビ番組が「ギルガメッシュ・ナイト」など ... 一気に胡散臭くなってしまうなぁ。同じ内容を書いても「 NHK スペシャル」でなんて言うと、もっと大出版社から発行されたりするんでしょうね。:)

本を読んでいくと、催眠術師がなんで心理学 ... って感じになりますけどね。まぁ、心理療法なんかでは、催眠術が使われるだろうし、心理学の技術的応用のひとつが催眠術って事ですかね。

TV ゲームの「インベーダー」や「スーパーマリオ」や「ストリートファイター」などがなぜ大ヒットになったかの解析も書かれています。先に分析できればゲーム作って大金持ちだね。 :) この分析を基に将来的なゲームに関する分析もお願いしたいもんですよね。

映画に対する解析も書かれています。ちょっと前に「 NHK スペシャル」で、ハリウッドの映画作製に関する内容のものが放送されていましたが、公開前に試写をおこないその観客の反応によってエンディングまでも変えてしまい大勢の人に受け入れられるようにするという ... どうりで、ありきたりなストーリーだったり、安直な SFX でごまかしたような映画が多いだなぁ ... この本の内容にも納得できますね。

信じやすい人、はまりやすい人 ... って基本的な分類がされています。

  • 第一次被暗示性の高い人 - 催眠術などの暗示にかかりやすい人
  • 第二次被暗示性の高い人 - ウソやインチキにだまされやすい人

詳しくは本でね。この分類ってわかりうやすくていいですね。まぁ、この本はこれをベースに書かれているわけですけど。

[ ▽ ] [ △ ] [ 目次へ ]

  
タイトル : 君主論
    作者 : ニッコロ・マキャヴェリ
           河島 英昭 訳
  発行所 : 株式会社 岩波書店
  発行日 : 1998 年 06 月 16 日
      版 : 第 1 刷発行
    定価 : 660 円
    ISBN : 4-00-340031-3
    分類 : 130

☆☆☆

「詭弁の話術]の中に「君主論」のレトリック (?) かなんかに関して書かれていたので、読んでみた次第です。前にこの本読んだのって高校生くらいだったらからもう ** 年も前のことなんだなぁ〜と感慨深いです。:)
いつ読んでも理解できたようなできないような本ですね。
簡単には、当たり前のことが書いてあるような気がするんだけどね。「曹操・悪役の人生論」の曹操の帝王学と比較しながら読むとおもしろいかもしれませんです。

今回買いなおしたこの本だと、後半半分程度が解説に当てられているので、初めて読むにもわかりやすくなっているような ... 岩波文庫も変わったなぁ。そういう意味でも。トレーシング・ペーパーみたいなペラペラのカバーも無くなったしね。

[ ▽ ] [ △ ] [ 目次へ ]

[ 役に立たないブックレビュー ][ トップページ ]

BEKKOAME//INTERNET で公開していたページです。
作成: 1999 年 07 月 04 日〜 Copyright (C) 1999 Katsauki Shimizu <katsuaki-s @_nifty.com> All rights reserved.

 access counter