役に立たないブックレビュー

最終更新日 : 1999 年 06 月 13 日
  
タイトル : 別冊宝島 233 陰謀がいっぱい
    作者 : 
  発行所 : 宝島社
  発行日 : 1995 年 10 月 02 日
      版 : 
    定価 : 951 円 ( 980 円 )
    ISBN : 4-7966-9233-9
    分類 : 040
別冊宝島 233 陰謀がいっぱい

☆☆

あれも陰謀、これも陰謀っ事で、この本も陰謀なんでしょか ?

陰謀というより「陰謀伝説」って言葉の方がいいかな。状況を説明していくために ** の画策した陰謀だよって話になってしまうような例を論破していく目的の本なんでしょうけど ... どうも極端な UFO 説やユダヤ人説やフリーメンソン説はいいとして、論破する根拠がはっきりしてないですね。論破まで行ってないのかな ? 理屈で整然とした論にはなってないし ( ページ数が少ない ? ) 場合が多いし読み物としてつまらないよね。これなら「 ** 陰謀論」の方がおもしろいし説得力あるよ、読み物として。

全体的に「とんでも本」の論破ものってこのへんが弱いような気がするな。

この手の本の常套句というか最近多い「フリーメンソン」の日本ロッジへのインタビューなんてのも入ってますね。インタビューの内容をみても、どれもこれも同じようなものばかりで、なんだかなぁ。内容がないぞ。相手のペースでインタビューされている皇室ものの記事みたいで、これで「とんでも本」を論破できると思っているなら、それこそとんでもない勘違いしてるんじゃないかな。
存在自体を問うような質問ってないもん。例えば、ただの友愛団体がなんで都内の一等地に施設を持て入るだけの財政基盤があるのなんて質問はしないのね。お約束ですか ?

まぁ、これだけじゃないけど、この程度を読んで信用 (?) する奴ってのは、「とんでも本」を読んで信用する奴等と同程度だね。同じ読者層を狙っているんでしょうか ?

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タイトル : 茂田さんの生きがい探し術
    作者 : 斎藤 茂田
  発行所 : 株式会社 黎明書房
  発行日 : 1995 年 09 月 10 日
      版 : 初版発行
    定価 : 1,359 円 ( 1,400 円 )
    ISBN : 4-654-07557-7
    分類 : 150
茂田さんの生きがい探し術

☆

ちょっとこれは選択ミスでした。ははは。
リタイヤした人向けの本だったんですね。「仕事人間じゃなくて趣味を持とう」みたいな。この人はそういった本も書くんですね。
一応読んだけど、案外普通のことしか書いてないですね。北杜夫氏のお兄さんということでちょっと期待したんですけど ... そういう層をターゲットにした本じゃないしね。

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タイトル : 百年戦争 ( 下 )
    作者 : 井上 ひさし
  発行所 : 株式会社 講談社
  発行日 : 1994 年 05 月 15 日
      版 : 第 1 刷発行
    定価 : 620 円
    ISBN : 4-06-185663-4
    分類 : 910
百年戦争 ( 下 )

☆☆☆

内容に関しては、百年戦争 ( 上 ) を見てね。

たまに文庫本の最後に作者の略歴が数ページ渡って書かれてのがありますよね。この本もそうなんだけど。
これって、製版するためのページ数あわせですか ?
ページ数あわせならもうちょっと頭を使ってほしいよなぁ。

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タイトル : 百年戦争 ( 上 )
    作者 : 井上 ひさし
  発行所 : 株式会社 講談社
  発行日 : 1994 年 05 月 15 日
      版 : 第 1 刷発行
    定価 : 660 円
    ISBN : 4-06-185662-6
    分類 : 910
百年戦争 ( 上 )

☆☆☆

ははは。内容以前に他の小説に使用できそうなネタをネタのまま (?) ずらずら列挙しちゃうなんて ... 文庫でまとまってから読んいるからいいけど、もともと新聞連載小説だったそうだから、歴史的な銀座の町並みの列挙だけを 4 〜 5 日間 ( 1 週間分だね ) 読まされるのはたまらないもんだったでしょうね。そこから読み始めたら、なんだかわからないもんね。さぞかし、挿絵を担当された方も苦労したでしょうね。 (^^)

あらすじは神様が人間に変わる地球の代表者 (?) を決めるために、世界中で色々な動物がトーナメントをおこなっていくって話です。
一部文明批判であったり、いろいろに読める氏独特の世界が繰り広げられます。

神様も悪魔も人間が望むから存在し ... なんて宗教の根本に関わるような話題も軽く流して書かれていきます。

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タイトル : スーパー・ゼロ
    作者 : 鳴海 章
  発行所 : 株式会社 集英社
  発行日 : 1993 年 07 月 25 日
      版 : 第 1 刷発行
    定価 : 1,359 円 ( 1,400 円 )
    ISBN : 4-08-774018-8
    分類 : 910
スーパー・ゼロ

☆☆☆

これは続きものの 3 編目みたいですね。どうも続き物を後ろ側から見つける癖があるようで困ってしまいます。
まぁ、だけど単独で読んでも大丈夫な作品だったので助かりました。必要な過去の状況は、思いでやエピソード的な話でちゃんとフォローされていますので。

コンピュータに人間の脳みそ情報を投影しコントロールするなんてアイデアは SF ものでは昔からあったような気がしますが、コントロールする対象がモビルスーツなんてのじゃなくて、ちょっと現実的な戦闘機ってところがミソなんでしょうね。あくまでも現実に近いイメージで ... 一般的な冒険小説的に味付けされています。
だけど、最後がなんかご都合主義だよなぁ。無理やり主人公助けちゃってるようなもんだもんな。突然敵が助けてくれたり、問題の戦闘機を主人公が好きな場所に着陸できちゃったり ... ねぇ。これじゃ、ちょっと US Air Force をバカにしすぎてないかな。コンバットのドイツ軍みたいだぞ。

話の過程で、コンピュータが出て来るんだけど、バンに搭載された情報収集用コンピュータがデータゼネラル社製ってのが時代を感じますね。このクラスのミニコンを書くのに DEC じゃなくて DG ってのは、ちょっとマニアックですね。作者の好み (?) かな ?
この頃だと、 MV シリーズなんだろうか ? (^^) しかし、 DG も DEC ももう無くなっちゃったね。

肝心の戦闘機の機能の説明がおざなりになっているような気がしますね。コンピュータの操作に関する記述に比べてね。まぁ、そんな場所は作品からみたら、末梢な問題なんだろうけどね。

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作成: 1999 年 06 月 13 日〜 Copyright (C) 1999 Katsauki Shimizu <katsuaki-s @_nifty.com> All rights reserved.

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