役に立たないブックレビュー

最終更新日 : 1999 年 04 月 25 日
  
タイトル : シャーロック・ホームズ秘宝館
    作者 : 北原 尚彦
  発行所 : 株式会社 青弓社
  発行日 : 1999 年 03 月 30 日
      版 : 第一版第一刷発行
    定価 : 1,600 円
    ISBN : 4-7872-9129-7
    分類 : 930
シャーロック・ホームズ秘宝館

☆☆

秘法館っていうと熱海秘法館しかしらないんだけど ... 熱海は疲労館でしたけど。
この本はシャーロック・ホームズに関するものであればなんでも ... なるべくキワモノを紹介ってな内容です。
秘法か疲労かどうかは、熱海もそうですけど読むほうの資質によりますね。(^^)

できたら図版なんかもっと掲載してほしいよな。シャーロック・ホームズのキワモノ・アメコミを説明するより数ページも掲載したほうが、雰囲気がわかって解説の文章への注目度もあがると思うのだけど。版権の関係かなぁ。
小物もコミックもパロディ (?) もすべて作者の文章による解説なんだもん。読んでて飽きてくるわい。作者と同程度のシャーロッキアンなら別なんだろうけどね。

コカイン中毒のシャーロック・ホームズってのは、大多数の人達が子供のころ読んだって経験はあるとしても、いきない文章だけでキワモノの説明をしようとするのは無謀だと思うよ、やっぱり。
図版が多ければかなり印象の違った本になっていたんじゃないかな ?

キワモノって事で期待したほどキワモノじゃなかったし。これは個人差があるんだろうけどね。

シャーロック・ホームズのパロディ (?) と言えば、いしいひさいち氏のマンガのが好きです。有名すぎてこの本じゃ取り上げられてないけど。

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タイトル : 信仰の現場
    作者 : ナンシー関
  発行所 : 株式会社 角川書店
  発行日 : 1994 年 09 月 05 日
      版 : 再版発行
    定価 : 1,262 円 ( 1,300 円 )
    ISBN : 4-04-883377-4
    分類 : 040
信仰の現場

☆☆

情報化時代といわれ情報過多の状態で何かを盲信してしまうのは難しい世の中ではありますが ... だからより意識的に盲信化状態の中に自分を置くことで無意識のうちに欲求を満足させているのかもしれないな。じゃないと盲信の極みとして宗教化してっちゃうもんね。
まぁ、この本で語られているのってのは、健全 (?) な社会生活をおくるうえでのガス抜きの意味があるんだろうと思いますね。
「なんとか開通で一番になりたい人」とか「ゾロ目の切符を手に入れる」とか「福袋に並ぶ人達」とか ...

サブタイトルが「すっとこどっこによろしく」なんですけど ...
色々なことに盲信的にハマる人達を横から見れば「すっとこどっこい」だよね。確かに。
だからどうしたって開き直りもできるよね。
僕も阪神タイガースが優勝したら ... だから。はははははは。

作者がナンシー関女史ってことで、文章的にも突っ込みももっと期待したんだけどいまいち迫力がないなぁ。

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タイトル : アンチ・ジャパン
    作者 : 友野 茂
  発行所 : 株式会社 三交社
  発行日 : 1995 年 06 月 01 日
      版 : 初版第一刷発行
    定価 : 1,456 円 ( 1,500 円 )
    ISBN : 4-87919-553-7
    分類 : 310
アンチ・ジャパン

☆☆☆☆☆

「出っ歯でメガネ」って日本人を表すステロタイプなイラストってどっから来たのでしょ ? なんてのもわかる新聞イラストの変遷で見るアメリカの対日感情 / 政策ってな内容です。
堅苦しい文書 / 文献からの歴史ものだけで語られていることが多い内容ですけど、実際に民衆が見ていたものからも十分歴史は語れるし、またこういった面も配慮していかなくちゃ、実際の歴史は見えてこないもんなんでしょうね。

しかし、良く「欧米は個人主義で」なんて言いまわしがされますが、欧は知らないけど、米は洗脳されやすい国民なんですね。「右向け右」されたらそのまんま。日本にしろアメリカにしろ、近年までの近代合理主義 / 拡大経済至上主義の発展のために必要な資質なのかもな。

根底にある WASP の白人優位の人種差別ってのは、どうしようもないもんですねぇ。理性以前の感覚もあるだろうから修正のしようもないやね。
わんぱくぼうずが力持ってそのまんまってな国だもんなぁ。偽善により正当化してそれを大多数をしめる WASP 系国民がその正義を信じて、それ以外の価値観を認めないってのは、まだやっているもんね。

イラストだけから言うと「出っ歯でメガネ」って反日感情が悪化してからのものだったってのは初めて知りました。確かに時間を追っていくと第二次大戦前あたりから急に日本として書かれる顔がひどくなっていくもんなぁ。それをそのまま捉える国民も国民だけどね。あんまり人の国のこと言えないやね。
明治 ( 開国 ) 〜近代までの歴史書として読んでもおもしろいです。

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作成: 1999 年 04 月 25 日〜 Copyright (C) 1999 Katsauki Shimizu <katsuaki-s @_nifty.com> All rights reserved.

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