役に立たないブックレビュー

最終更新日 : 1998 年 10 月 11 日
  
タイトル : 大人のための残酷童話
    作者 : 倉橋 由美子
  発行所 : 株式会社 新潮社
  発行日 : 1994 年 04 月 20 日
      版 : 
    定価 : 1,000 円
    ISBN : 4-10-306904-X
    分類 : 910
  購入日 : 
購入価格 :
大人のための残酷童話

☆

は〜。えっと、残酷なんでしょうか ? これを残酷だと判断できるというのは、現題では希なくらい純情な方なんでしょうね。
これだったら「シンデレラ姫」の原典になった話の方が十分に残酷ですね。熊の毛皮でできた靴に合わせるため、足を切ってしまう姉達とか出てきますもんね。

一話目が「人魚の涙」ってことで、上半身が魚で下半身が人間という人魚が出てくるのですが、やった〜 ! もろにインスマウス人ですね。クトゥルゥの神々だぞぉ。すると人魚の世界の魔女はやはり幻の書「ネクロノミコン」を持っていたんでしょうね。なんて話にはなりません。こんな展開するとスプラスティックになってしまいますから。
しかし、上下の組み合わせの異なる人魚の冗句って昔からありますね。「どちらがいいですか ? 」なんてね。上が人間型だと○○○しようと思っても○○○○○○になってまうし、下が人間型だと○○○○○○○○が○○で○○○○なんもんで、○○○○ですもんねぇ。 (^^;

と、いう事で、童話の民話の原典の方が残酷度では上だと思うのです。

[ ▽ ] [ △ ] [ 目次へ ]

  
タイトル : 収容所から来た遺書
    作者 : 辺見 じゅん
  発行所 : 株式会社 文藝春秋
  発行日 : 1998 年 08 月 25 日
      版 : 第 5 刷
    定価 : 457 円
    ISBN : 4-16-734203-0
    分類 : 390
  購入日 : 
購入価格 :
収容所から来た遺書

☆☆☆☆

シベリア行きだぁ〜 !!

終戦後、シベリアに捕虜として抑留された山本幡男氏を中心として書かれたドキュメンタリーです。 12 年間のシベリア抑留 ... う〜ん。
すごい精神力だなぁ。ここまで持つか ... 確実に自信ないですね。 (^^)
収容所で亡くなる直前に書かれた遺書を、分担し暗記して引き上げ後遺族に伝えるというまるでドラマのような人間物語ですね。
このような状況で得た「資本主義でもない、共産主義でもない、第三の思想」ってのはどんなもんだったんでしょうか。残された遺書の中に答えがあるのでしょうね。きっと。
しかし、ここに書かれない同じような人も大勢いたんだろうな。

ソ連型 ( 官僚管理型 ) 共産主義の自滅の原因のひとつに、この主人公の山本幡男氏のようなもともと親ソ連 ( 親ロ派 ) を敵として迫害の対象にしてしまわずにいられない疑心暗鬼の精神状態もあるんだろうね。戦前にソ連に亡命した演出家杉本良吉氏もそうですね。密告者を増やして相互監視体制にして、個人レベルでも疑心暗鬼を生もうとしているんだもんね。
この本の中にある、同じ収容所に入れられていた朝鮮人の人が帰国する際に「大いに満ち足りた ... という内容の手紙が届いたらそれは正反対の状況になっているということです」と伝え、その通りの手紙が届いたという記述がありますが、最初からソ連型 ( 官僚管理型 ) 共産主義ってのは破綻していたのね。
イタコにレーニンさんでも呼び出してもらってこのへんを聞いてみたいもんだわね。
イタコに降霊してもらって見たいもの ... 「故アインシュタイン V.S. ホーキング」... しまった暴走したぞ。 (^^;

何気なくこの本を手に取って読んだんだけど、読んだその週末に TV 番組の「驚き桃の木 20 世紀感動スペシャル」でこの話題やるんですね。いやぁ〜偶然とはいえ ... どうせなら、宝くじで偶然に遭いたいもんです。 (--;

[ ▽ ] [ △ ] [ 目次へ ]

  
タイトル : 新聞が面白くない理由
    作者 : 岩瀬 達哉
  発行所 : 中央公論社
  発行日 : 1998 年 06 月 15 日
      版 : 第 1 刷
    定価 : 1,800 円
    ISBN : 4-06-208857-6
    分類 : 070
  購入日 : 
購入価格 :
新聞が面白くない理由

☆☆☆☆

新聞って面白いもんだっけ ? それに新聞にジャーナリズムを求めるのはもともと無理なんじゃないでしょか。読んで字のとおり［新しいものを聞く］だけであって、それに対して考察を求めるもんじゃないんじゃない。もともと公平だと思ってないし。歴史が証明してますよね。
なんて言うと、身もふたもないですね。 (^^)
新聞にジャーナリスティックなものを要求するとこの本のようになりますよね。みずからを省みず正論 ( ぽいもの ) を吐くのは、社説なんて読んでも一目瞭然ですから。よく恥ずかしくないな ... と。まともに購読したのは 2 紙ですけど。
底の浅さは、 TV のニュース番組 ( ニュース・バラエティショーかな ) に出て来る各紙の論説委員のコメントを見てもわかりますよね。

しかし、これを講談社 Views に連載したことによって、元朝日新聞社のスターである本多勝一氏の錯乱がはじまったんですね。こういった面の方が面白いね。 (^^)
この程度の記述で、罵詈雑言モードになるもんかな。ぼろ糞に書けば書くほど、真実味が出てきてしまってますもんね。まともな反論を読みたいもんです。
偉くなっちゃったから、一般人と認識がずれてきちゃったのかな ?

新聞というものの現状を知るきっかけにするためにも必読書かもしれませんね。

[ ▽ ] [ △ ] [ 目次へ ]

[ 役に立たないブックレビュー ][ トップページ ]

BEKKOAME//INTERNET で公開していたページです。
作成: 1998 年 10 月 04 日〜 Copyright (C) 1998 Katsauki Shimizu <katsuaki-s @_nifty.com> All rights reserved.

 access counter