役に立たないブックレビュー

最終更新日 : 2001 年 04 月 27 日
  
タイトル : 情報技術産業失敗物語
    作者 : ロバート・l・グラス
           ネクサス・インターコム 訳
  発行所 : ネクサスインターコム 有限会社
  発行日 : 2000 年 11 月 30 日
      版 : 初版第 1 刷
    定価 : 2,200 円
    ISBN : 4-89471-107-9
    分類 : 000
情報技術産業失敗物語

☆☆☆

サブタイトルが「失敗に学ぶ成功の秘訣」でした。もっと楽しく読める本かと思ったら、想像以上にまじめな内容でした。まぁ、内容はまじめでも面白おかしく書いてあるのかと思ってました。いやはや。
メジャーなメーカーでは、コモドール、ワング、アタリなどが取り上げられています。でもこれらのメジャーなメーカーの盛衰記っていろいろなところで書かれているし、それらに書かれていないような目新しいものもありませんでした。
いろいろな場所に書かれていたものをまとまとめたという位置付けになるのでしょうか。
 
どの会社の話か忘れましたが、最初に大きな○を書いた紙を 1 枚と小さいな○の紙を 2 枚配布し、失敗に関してはその紙を提出して説明すれば、なんのおとがめも無いってシステムは面白いですね。きっとその紙の裏取引なんてはじまっちゃうかもしれませんけど。 (^^;
まぁ、アタリにしろワングにしろ、ひとつの失敗を認めないためにゴロゴロ雪だるま状態で最後に抜き差しなら無い状況まで行ってしまうわけですね。
裏を返せば「失敗は成功のもと」って古来の諺を実践できる度量のある経営者がいないってことでしょうか ? でも、大きく転んじゃう失敗ってこの本でもだいたい経営者だよね。一番失敗を失敗と認めないのはそのクラスなのでは ? 他の例のような失敗を認めて修正したって成功例は中堅程度 ( プロジェクトリーダー ) ですもんね。
 
失敗を失敗として認め、失敗にせず次の糧にするってのがいかに難しいかということなんでしょう。きっと何も変わらんな、こりゃ。

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タイトル : インド怪人紀行
    作者 : ゲッツ板谷
  発行所 : スターツ出版 株式会社
  発行日 : 2000 年 10 月 24 日
      版 : 初版第 1 刷
    定価 : 1,200 円
    ISBN : 4-88381-005-4
    分類 : 290
インド怪人紀行

☆☆

IT 革命真っ只中のインド ... なんて報道がされていいますが、そんな雰囲気はまったくありません。いかがわしさ満載のインド旅行記です。ドラッグから売春宿から ... そんなんばっかと言えばそんなんばっかだったなぁ。
人口が多いと大多数は IT なんてどこ吹く風なのか現実なんでしょうね。ニュースなんかで解説されるインドより、こっちの方がインドっぽいな。インドの人が読んだら怒るかもしれないけどね。本当はどんな国なんでしょ。
こういう風にインドをわざと書いてもメリットって無いですから、広報ではなくて、ある時期の本当のインドのある面なんでしょう。
 
内容はともかくとして、この作者の文体 (?) に途中で飽きちゃった。最初は「お〜っ」なんて感じだったのですが、何回も同じような言い回しが出てくるし、結構厚い本なんで、言い回しに食傷しちゃうって面があります。
写真のキャプションも刺激的でワクワクと本文を読むと、な〜んだってのも多かったし。なんか看板で騙されて入った見世物小屋みたいな感じといえば雰囲気は伝わるでしょうか。

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タイトル : オレたち外国じゃビッグスター
    作者 : 電撃ネットワーク
  発行所 : 株式会社 光文社
  発行日 : 1998 年 11 月 25 日
      版 : 初版第 1 刷
    定価 : 1,143 円
    ISBN : 4-334-90076-3
    分類 : 770
オレたち外国じゃビッグスター

☆☆☆☆

タイトルからして、そうだそうだと思いますもん。なんで国内でもっとライブ (?) というかメジャーに活躍できないんだろう。昨年 ( 2000 ) のゴールデンウィークには平塚競輪場に来てましたが、競輪のレースの合間なんで時間が短いしあまり見られなかったもんなぁ。電撃ネットワークが来るっていうから、生まれて初めて競輪場に行ったのにぃ。今年 ( 2001 ) は来ないぞぉ。
電撃ネットワークなどがいまいち活躍できない環境ってのは問題あるなぁ。
TV 番組の構成なんかもあるんだろうけどね。お笑いで絶対的なシェアを持っている吉本興業の功罪ですね。ただ大騒ぎしているだけで、ぜんぜん面白くないのがゴールデンタイムで幅を利かせているのはどうにかしてほしいな。観客も含め予定調和の中でしかお笑いができないのかな。
 
イチローや新城の活躍を NHK でさせあれだけ大きく取り上げるんだから、海外での「お笑い」もちゃんと取り上げてほしいもんです。民放でも、演芸なんかを中継するとき、解説をつけると教育番組扱いになるそうで、その最低限の規定をクリアするためにだけ、演芸を中継しているようじゃダメだねぇ。電撃ネットワークに解説付けても教育番組になるかどうかは疑問ですけど。 (^^;
 
また見たいなぁ〜。
で、この本はどんなかというと、デビュー以来の海外珍道中ものになっています。苦労してがんばったんだよぉ〜なんて浪花節的なところはまったくなくて、エピソードも電撃ネットワークならではの成り上がり記のように書かれています。起承転結は無いですね。現在進行形ですから。
まぁ、どこまで信用するかは、それなりですけど。案外各都市のツアーガイド的にも読めるかな。でも、夜のツアーガイドだなぁ。

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作成: 2001 年 04 月 27 日〜 Copyright (C) 2001 Katsauki Shimizu <katsuaki-s @_nifty.com> All rights reserved.

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