役に立たないブックレビュー

最終更新日 : 2001 年 03 月 04 日
  
タイトル : 幻の巨大戦艦
    作者 : ジョン・ワトソン
           結城山和夫 訳
  発行所 : 株式会社二見書房
  発行日 : 1999 年 9 月 25 日
      版 : 初版
    定価 : 933 円
    ISBN : 4-576-99142-6
    分類 : 930
幻の巨大戦艦

☆☆☆☆

世界最大の戦艦「やまと」を上回る規模の戦艦をソヴィエトが建造していた。
ソヴィエト崩壊後、練習艦として使用されていたこの戦艦をある目的に使うため ( 使われるため ) 大海原に漕ぎ出した ... そこに渦巻く陰謀と旧ソヴィエト海軍魂の行方はいかに ...
なんかカッパノベルスなんかにある戦闘ものみたいですね。(^^;
 
文章のテンポも良く、戦艦というある意味で過去の遺物でありながら現代にない「力」をあからさまに誇示する兵器へのノスタルジーもあわさって、グングン読み進んでいけます。こういう感覚ってもしかして男だけかな ?
ディテールにこだわると、「え〜っ」とか「まさかぁ〜」なんてプロットがかなりありますが、細かいことは気にしないようにしましょう。結末も取ってつけたような気もしますが、細かいこと抜きに B 級上の小説です。
こう書くと語弊があるなぁ。小説としては A 級なんですが、 B 級の面白い作品のように細かいことにこだわらない面白さがあります ... ってなるのでしょうか。

[ ▽ ] [ △ ] [ 目次へ ]

  
タイトル : 東京コメディアンの逆襲
    作者 : 西条昇
  発行所 : 株式会社光文社
  発行日 : 1998 年 3 月 20 日
      版 : 初版第 1 刷
    定価 : 552 円
    ISBN : 4-334-72574-0
    分類 : 770
東京コメディアンの逆襲

☆☆

関東のコメディアンに関して昔々から現代までの紹介本です。
浅草時代から書かれていますので、かなりの年齢の方でも思い出しながら読めるのではないかと思われます。コメディアンですから、噺家は基本的に対象外なんですね。関東のお笑いというと寄席の流れとこの本に紹介されているようなストリップ劇場の流れがありますが、ちょっと片手落ちの気もします。まぁ、この作者もお笑いの世界の方なので、身近なあまり取り上げられることのない世界を紹介しているのでしょうね。
 
どうも寄席側のファンなんで ... 最近は見てないけどね。
 
「電撃ネットワーク」のリーダー南部虎影氏は、「ダチョウ倶楽部」に在籍していたんですね。これは初耳。「電撃ネットワーク」を見られるような場所が無いことが最大の問題なんだと思いますけどね。
タイトルも逆襲なんてなっていて、いまは関西のお笑いが支配的だけど関東も盛り返すぜみたいな意味合いなんですが、関東の方が枠にはまりきれない活躍をめざす人達が多い変わりにそれを公開する場所が無いってだけではないでしょうかね。TV 収まりがいいような笑いって安心して笑えるけど、それだけだしね。たんにキャーキャー言いに来ている客相手だしね。いまの関西の笑いって吉本の劇場から抜け出せていないのではないでしょうか。それはそれで面白いのですが、何か物足りないですし、あまり応援しようって気にはならないですよね。でも、チャンバラトリオは好き (^^)
関西と関東での笑いは逆襲するというよりも演じる舞台や目指しているものが違うので単に比較するのはどうかと思います。「電撃ネットワーク」しかり、萩本欽一氏の目指すものしかり、一刻堂しかり ... 少なくとも難波花月には収まりきれないですもんね。

[ ▽ ] [ △ ] [ 目次へ ]

[ 役に立たないブックレビュー ][ トップページ ]

BEKKOAME//INTERNET で公開していたページです。
作成: 2001 年 03 月 04 日〜 Copyright (C) 2001 Katsauki Shimizu <katsuaki-s @_nifty.com> All rights reserved.

 access counter