タイトル : 日本は金持ち。あなたは貧乏。なぜ ?
作者 : R ・ターガート・マーフィー / エリック・ガワー
飛永 三器 訳
発行所 : 毎日新聞社
発行日 : 1999 年 03 月 05 日
版 : 発行
定価 : 1,400 円
ISBN : 4-620-31292-4
分類 : 330
☆☆
なんか最初の読み出しは、ネットニュースやメールでたまに流れるマルチもどきのお誘いみたいで、思わず笑ってしまいます。
けっこうそれが続くんですよね。本題にはいつ入るのかわからないくらいね。
延々と前振りで引っ張る方法の手本としては最高ですね。 :)
で、日本の銀行や株式に対する構造的な解析 (?) が続きます。まぁ、もっともな話です。うまいなぁと思うのが、一方的に欠点を羅列するのではなく、終戦直後からの背景なんかも説明して、ある意味でしょうがないけど、現在ではそれが欠陥として現れているなんて書き方で、きっとどの日本人が読んでも「ムッ」としないような配慮がされています。
作者の略歴なんかがカバーの裏にあって、ハッタリはきいてますけど、この本を本気で読む人なんているのかなぁ。最初の一章読み終わるころには、眉毛につばを塗り捲っちゃうよね。どう読んでも。
最終的には、 S&P500 やウィルシャー 500 やラッセル・スモール・キャップ・インデックスなどのインデックス・ファンドにパッシブ投資するのが、コストも低く、プロのマネー・マネージャーの 90% よりよい成績を保証してくれるよ。だから、貯蓄なんかにまわさずに 20 〜 30 年の長期で投資するといいよって事だそうです。
パンフレット一冊程度の内容で一冊にしちゃう能力は大したものですね。