Wanton Book Review 2000-07

役に立たないブックレビュー

最終更新日 : 2000 年 02 月 20 日

タイトル : トンデモ本の世界
    作者 : と学会
  発行所 : 株式会社 洋泉社
  発行日 : 1995 年 06 月 15 日
      版 : 第 3 刷
    定価 : 1,553 円 ( 1,600 円 )
    ISBN : 4-89691-166-0
    分類 : 010

☆☆☆

数年前に話題になっていた本ですね。
しかし、よくまぁここまで集めたもんだわなぁ。内容を読まなければ解説できないわけだし、読んでも覚えていなくちゃいけないしね。大したもんだわ。

ここで言う、トンデモ本って案外読んでないなぁと思う訳です。基本的には好き期限のすぎた予言本なんて好きなんですけどもね。
こんなに理詰めで暴いてもしょうがないような気はしますが、それはそれで真面目に反論しようとするとこうなるぞ ... みたいな面白本になちゃっているんですね。もうちょっと深みにはまると、ミイラ取りがミイラになりそうで。それも楽しみだったりしますが。
ここで言うトンデモ本の版数をやたら気にしているんですが、怪獣映画の動員数と同じようなものじゃないでしょうかね。怪獣映画にのめり込んで見ている観客も怪獣を信じているわけじゃないのと同様にね。

でも、面白かったわい。

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タイトル : 派遣社員は見た リッパな会社の妙な人
    作者 : 中村 シャケ子
  発行所 : ネスコ ( 日本映像出版株式会社 )
  発行日 : 1998 年 02 月 07 日
      版 : 第 1 刷
    定価 : 1,400 円
    ISBN : 4-89036-966-X
    分類 : 330

☆

つまんな～い。「目くそ耳くそを笑う」って格言 (?) をそのまま表しているような内容でした。
特に「リッパな会社の妙な人」ってほど、妙な人は出てこないし、よくある光景をおもしろおかしく書いたあるだけなんだもん。よくある話ですね ... でおしまい。
いつか面白くなった本当に妙な人が出てくるんじゃないかと期待して最後まで読んでしまって落胆するパターンでした。

おかしな対象にはされていなかったけど、社員の給与計算を Lotus1-2-3 なんかですべておこなっているって会社の方が十分おかしいぞ。おかしく感じない作者の方が「ちょっと妙な人」じゃないかな。

本当に妙な人って少ないのかな。

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タイトル : NHK ニッポンときめき歴史館 <4>
    作者 : NHK 「ニッポンときめき歴史館」プロジェクト編
  発行所 : 日本放送出版協会
  発行日 : 2000 年 01 月 20 日
      版 : 第 1 刷発行
    定価 : 1,600 円
    ISBN : 4-14-080454-8
    分類 : 210

☆☆☆

ひつ粒で何度でも美味しいパターンですね。
どんな風にまとめてあるのかなと思ったら、 TV で放送した内容 ( ゲストの会話も ) とディレクターの感想 ( 後感　) から構成されていました。題材をここまで再利用するとは、さずが NHK 。

この本の最初は「江戸時代のお酒」って内容で、「お酒はなぜ上方なのか ? 」が命題なんですけが、この番組のレベルってどうなんでしょ。ぼくには判断できませんが、チョチョイノチョイで資料が集まる程度のものなのか、かなり深く調べたうえでのものなのでしょうか ?
少なくとも「江戸時代のお酒」では、あまり目新しいことは出てこないし、上方と江戸って流通まで触れるなら、 [ 富士見酒 ] になんで触れないのかなという疑問があります。なぜ江戸で酒作りが盛んにならなかったのかという話題なら、この [ 富士見酒 ] も少なからず影響していると思うのだけどな。まぁ、影響がなかったにしろ取り上げられてもいい話題だと思うのだけど。う～ん。
この本で取り上げられているのは、

幕府、名酒と戦う
江戸の東西日本酒ウォーズ
江戸時代の旅 (1)
夢をのせて東海道を踏破せよ
江戸時代の旅 (2)
旅ブームをつかめ ! 旅行業者のアイデア作戦
地獄を知った平安貴族
藤原道長の「臨終」
百万都市の生き残り術
安政江戸大地震

なんて項目でした。

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