ヘッドホンですので、付属品は標準ステレオプラグへの変換アダプターだけになります。 KH-K1000 自体はステレオミニジャックになっていますので、それに装着して標準ステレオプラグになるわけです。まぁ、時代の趨勢と言ってしまえば、それまでなのですが、標準で標準ステレオプラグで付属品でステレオミニプラグでも良いかなと思いますが、このクラスのヘッドホンは室内でステレオアンプに接続して使うのが主になるでしょうから、この組み合わせの方が無くさなくて良いという配慮かもしれませんね。
実際には装着された状態になっており、デザイン的にも一体感があるので、まったく違和感はありません。
データ的ではなく使用感になりますが、音質的にはニュートラルでフラットな特性を持つようです。高音から低音までフラットな再生を再現できます。また、音の分離の再現性が素晴らしい !! 目を瞑ってオーケストラなどを再生するとバイオリンの 1 台 1 台繊細さ、パーカッションの 1 台 1 台のインパクトの違いまでクリアに再現されています。ヴォーカルも癖がなく非常に繊細に再生されてります。
簡単に書けば「音の明瞭さと音の鮮やかさが素晴らしい」となるのかもしれません。
しかし、それが災いして楽曲によっては「線が細い」と感じられる事があるかもしれません。これはロックなどを聴くと顕著ですね。 EL&P のアルバムなどを聴くとキーボードがクリアすぎてロックという音楽が持つ「雑然性」が損なわれる感じがなきにしもあらずです。 Sex Pistols など聴くとイメージが変わって面白です。 (^^;
好みとして再生媒体はフラットな特性を持つものが好きで、好みの音はトーンコントロールで調整というタイプなので、このヘッドホンには大満足。最近はどうもポータブルオーディオでインナー式のヘッドホンの使用が多かったので、このヘッドホンで聴く事で驚きの連続でした。
質量的には 390g という事とヘッドバンドの圧力は強くないので、装着時も圧迫感はなく、長時間使用しても頭が痛くなるような事もありません。ヘッドバンドはレザータイプの人工皮革だと思いますが、その当たりも非常に心地よい素材になっています。その良い点の裏返しで頭を動かすと少しズレやすいかな。
ヘッドホンとしては、質感、音質及び装着感とあわせて大満足の逸品です。
| ■ 定格 | |
| 形式 | 密閉ダイナミック型 |
| ドライバー | φ53mm, ( 高純度 OFC ボビン巻きボイスコイル採用 ) |
| 出力音圧レベル | 98dB/mW ( JEITA ) |
| インピーダンス | 42Ω |
| 最大入力 | 1500mW ( JEITA ) |
| 再生周波数特性 | 10 〜 45,000Hz |
| コード素材 | エラストマーシース / 高純度 OFC |
| コード長さ | 3.0m ( Y 型 ) |
| プラグ | 金メッキ標準 / ミニステレオプラグ |
| 質量 ( コードを除く ) | 390g ( コードを除く ) |
| 付属品 | 金メッキ標準ステレオプラグ ( 既装着 ) |
パッケージと本体です。派手派手していなくて品が良いパッケージですね。なんかこういうのって購入したときうれしくなりますよね。私だけなぁ。本体の色も落ち着いており、どんな部屋に置いても違和感がありませんね。
ベルト部分がわかる写真とプラグ部分の写真です。頭に当たる部分にはクッション入り (?) のベルトが配置されており、これが頭頂にあたりクッションとなり装着感を高めています。プラグはこのヘッドホンのユーザーのほとんどは室内でアンプに接続して音楽を聴くと思うので標準プラグでの使用が多い事でしょう。まぁ、上にも書きましたがこの構成にする事で付属品を無くす心配は少ないですし、もしどうしてもミニプラグを必要とする人の場合は取り外せは良いので製品コンセプトとして正解ですね。まぁ、このヘッドホンを歩きながら外で使う人はあまりいなだろうなぁ ... と思いますが。 (^^;