Sex Pistols | セックス・ピストルズ

最終更新日 : 2012 年 06 月 03 日

音楽とファッションを含めたロンドン・パンク・ムーブメントの立役者で、パンク・ロックをポピュラー化した稀有なバンドです。アルバムは 1 枚しかリリースしていないのに、なぜかベスト盤などは後で発売されたりした謎を持っています。
時代背景からマルコム・マクラーレンさんが作りだした企画物バンドとも言えます。それに十分答える事ができるメンバーである、ジョン・ライドン ( John Lydon ) さん、スティーヴ・ジョーンズ ( Stephen Jones ) さん、ポール・クック ( Paul Cook ) さん、グレン・マトロック ( Glen Matlock ) さんと途中参加で存在感の大きなシド・ヴィシャス ( Sid Vicious ) さんになります。バンドとして 4 人組みですね。
スティーヴさんはステファンと書いてスティーヴと読むんですね。

Never Mind The Bollocks 勝手にしやがれ !!
日本コロムビア株式会社 YX-7199-AX
日本版 / LP
		Side 1 Holidays In The Sun さらばベルリンの陽 Liar ライヤー No Feelings 分かってたまるか God Save The Queen ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン Problems 怒りの日 Side 2 Seventeen セヴンティーン Anarchy In The U.K. アナーキー・イン・ザ・ U.K. Bodies お前は売女 Pretty Vacant プリティ・ヴェイカント New York ニューヨーク EMI 拝啓 EMI 殿

行進の音から「さらばベルリンの陽」が始まり、あとはその勢いで突っ走るだけというアルバムです。最初に聴いた時はこれがえらく新鮮でした。この頃のロックの主流は、重厚なハードロックかプログレッシブ・ロックでしたので。女王をおちょくったり、反キリスト主義で無政府主義者を宣言したり、レコード会社をおちょくったりと話題になりましたが、ここは日本という事と英語がネイティブではないので楽曲からはその衝撃を得る事ができませんでした。「あ～、凄い内容の歌詞だなぁ～」てな感じ。「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」や「アナーキー・イン・ザ・ U.K.」のイントロなんて古いんだけど、斬新でかっこよかったですね。これってアルバム・レコーディング中に脱退したグレン・マトロックさんの作品なんだよね。「演奏の質は問題外のバンド」と言われていますが、そんなに酷いかな ? ギターなんていい音出しているよね。スタジオ・ミュージシャンがいたのかミックダウンが上手なんのか ... もしくは案外本来はまともなミュージシャンなのか。それよりも安全ピンとぼろぼろの T シャツ、ピンピンの髪型などファッションのイメージの方が日本では大きかったかもしれません。そのファッショはまだ継承されてきていましもんね。このアルバムが発売される前にそれらの情報が先に届いていました。インターネットなど無かった時代なのでいま思えばタイムラグがあるのが面白いですね。既存のロック・バンドに批判的な発言が多かったですが、ザ・フーのロジャー・ダルトリーさんが安全ピン刺して「なにかあるの ? 」ってな感じでメロディ・メーカー誌に写真を掲載したりしていました。逆にザ・フーの凄さが際立ってしまった例です。ライナーノーツは、大貫憲章氏と大森庸雄氏か書いています。アルバムの帯には以下のような文章が書かれていました。『ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン』『プリティ・ヴェイカント』そして幻の話題作『アナーキー・イン・ザ・ U.K 』を含む全ロック・ファン待望の処女アルバム。犯すのは君だ !! 「犯すのは君だ !!」ってどういう意味だ ???

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