購入した 2001 年当時は、通信網としては ADSL がようやく始まった時期で通常の通信は ISDN か 28,800bps のモデム通信が中心でした。よって、ある程度のサイズの画像を通信で送付しようという行為は現実的ではありませんでした。カラーのファクシミリがあれば、それなりの密度の画像が送付できるので使えるのではという判断でした。実際はカラーファクシミリって使った事が無いので「こりゃ、おもしろそうだ」が購入動機の 90% を占めていましたが。 (^^;
「最初に電話をひいた馬鹿」という事と同じでカラーファクシミリを入手しても、同じ製品を持っている人がいないと何の意味もありません。カラーファクシミリデータの通信フォーマットは独自に近いですので他社との互換もありません。オイオイ。
たまたま後日、私と同様に「新しもの好きの○○」が同じ機種を持っていましたのでカラーファクシミリ通信を体感できました。ファクシミリをカラーで使ったのはその時だけです。はははははは。 (^^; 後日、ADSL 等でコンピュータの通信速度の向上によって、メールに添付して送付が現実的になってきましたので、再びこの機能を試す機会は訪れませんでした。チャンチャン。
ファクシミリとしては、その他の機能がてんこ盛りの機種になります。たぶん、当時の製品企画としては、必需品である電話/ファックスを中心にする事でコンピュータを持っていない家庭でもプリンターやスキャナーの機能を提供して、それを中核にキヤノン製品で囲い込んでいこうという感じではなかったのでしょうか。
まだ複合機能の家庭用プリンターという製品はまだありませんでしたので、ちょっとしたものをコピーするには便利でしたね。当時すでにコンピュータもプリンタもスキャナも持っていたわけですが、 1 〜 2 枚コピーしたい時に全部の電源入れてスキャンしてコンピュータに画像を取り込んで印刷という時間から比較すると、この CF-H50CL でコピーした方が劇的に楽で早い事になりますもんね。
約 10 年使用しました。その 10 年間でコンピュータの通信環境の劇的な変化があり、それにあわせてコンピュータ周辺デバイスにも劇的に変化があり、電話も携帯電話が当たり前になりました。てんこ盛り機能は使われなくなってきて、最後は基本的な固定電話とファクシミリという基本機能だけが使われていました。
最後は「電話がかかってこない」という壊れ方をしたので 10 年間ご苦労さんということで退役してもらいました。携帯電話に「最近電話に出ないね」という連絡があり、その故障が発覚しました。電話やファクシミリの発信はできるんだよね。もし、携帯電話がなければ「電話に出ない家」という状態がどの程度続いたことでしょうね。案外、怖い壊れ方ですね。
| 本体仕様 | ||
| 型式 | 送受兼用デスクトップ型 | |
| 使用回線 | 一般加入電話回線 ( ダイヤル回線、プッシュ回線 )、ファクシミリ通信網 ( 16Hz )、Arcstar 、 NCC 回線 | |
| 走査方式 | CS による固定電子平面走査 | |
| 最大送信原稿サイズ | カラー | A4 判 / L 判写真 ( フォトメール ) |
| モノクロ | B4 判 | |
| 伝送時間 | カラー | 約 3 分 / フォトメール : 約 3 分 |
| モノクロ | 約 19 秒 | |
| 走査線密度 | カラー | 200dpi / フォトメール : 90dpi |
| モノクロ | 主走査 : 8dot/mm 副走査 : 3.85, 7.7line/mm | |
| 記録方式 | BJ ( バブルジェット ) 方式による 360dpi 相当の普通記録紙 | |
| 記録紙サイズ | B4 判、 A4 判、 B5 判、ハガキ ( タテ送り ) | |
| 給紙容量 | 最大 30 枚 ( A4 ) | |
| 有効読取幅 | カラー | A4 判 ( 208mm ) |
| モノクロ | B4 判 ( 254mm ) | |
| 有効記録幅 | カラー | A4 判 ( 203mm ) |
| モノクロ | B4 判 ( 249mm ) | |
| モデムスピード | 9,600、7,200、4,800、2,400bps ( 自動フォールバック機能付き ) | |
| 圧縮方式 | カラー | JPEG : ITU-T 準拠、フォトメール : 独自 |
| モノクロ | MH | |
| 中間調 | 64 階調 ( カラーは 256 階調 ) | |
| 相互交信 | G3 機・ ECM | |
| 電源 | AC 100V 50/60Hz | |
| 消費電力 ( 待機時、送信時、受信時、コピー時、最大時 ) | 約 5.6W、約 14W、約 10W、約 20W、約 35W | |
| 外形寸法 ( 幅 x 奥行 x 高さ ) | 372 x 291 x 158mm | |
| 本体質量 | 約 4.8kg | |
| コードレス子機仕様 | ||
| 使用可能距離 | 100m | |
| 充電完了時間 | 約 14 時間 | |
| 使用可能時間 | 連続通話 | 約 9 時間 |
| 待受時間 | 約 130 時間 | |
| 外形寸法 ( 幅 x 奥行 x 高さ ) | 子機 : 42 x 37 x 181mm 、充電器 : 66 x 96 x 82mm | |
| 質量 ( 本体 ) | 子機 : 約 155g 、充電器 : 約 84g 、 AC アダプタ : 約 190g | |
同様にてんこ盛りの機能をカタログより転記しておきます。現時点では当たり前の機能が多いように感じるかもしれませんが、 2001 年当時はひとつの機器にこれだけ盛り込むってのは他に無かったのではないかと思います。だから衝動買いしちゃっているんですけどね。
| 機能一覧表 | ||
| コピー機能 | カラーコピー | A4 サイズからハガキまでコピー可能 ( 等倍コピーのみ ) 。 |
| モノクロコピー | B4 サイズまでコピー可能。原稿より用紙が小さい場合は自動縮小します。 | |
| 左右反転コピー ( アイロンプリント対応 ) | 原稿を左右逆にコピーします。専用転写紙の利用でアイロンプリントが楽しめます。 | |
| 16 面シールプリント | お手持ちの写真やイラストなどを 16 面シールに縮小してカラーコピーができます。 | |
| 連続コピー ( メモリコピー ) | 一度読み取った原稿を複数枚数コピーができます。 ( モノクロは A4 まで / カラーはハガキ ) ※ 99 枚 |
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| カラーコピー色調整 | 赤青黄黒の濃度をそれぞれ 3 段階に調整が可能です。 | |
| スキャナ機能 | カラーコードレスハンドスキャナ | カラーコピーは A4 サイズ、カラーファックス / フォトメールは写真 L 判サイズまで読み取りができます。 |
| ファクシミリ機能機能 | カラーファックス | A4 サイズの原稿をカラーで送受信できます。 |
| フォトメール | L 判サイズのカラー写真を送受信することができます。 | |
| B4 受信 ( モノクロ ) | A4 サイズより一回り大きい B4 サイズを等倍受信することができます。 | |
| 記録紙容量 | 記録紙をセットできる枚数です。 ※ A4 : 30 枚 ( B4 / ハガキ 10 枚 ) |
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| インクセーブ | FAX 受信プリント、モノクロコピーのみブラックインクの使用量を節約します。 | |
| インク残量表示 | インクの残量の目安をディスプレイに表示します。 ( BCI10/17 使用時のみ ) ※アイコン表示 |
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| FAX/TEL 自動切換 ( 自動モード ) | 相手が FAX か電話か自動的に識別して切り替えます。 | |
| 64 階調ハーフトーン | デジタル画像処理技術 GENESIS により、文字はくっきり、地図や写真はリアルに再現します。 | |
| メモリ受信 | FAX 受信したデータ内容はメモリ内で記憶。消去ボタンでデータの内容を消去します。 ※最大 55 枚。 |
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| 自動給紙 ( ADF ) | 原稿を一度にまとめてセットすることができます。 | |
| メモリバックアップ | 停電等の場合でもメモリ内容を保持します。 | |
| 送信票プリント | 本体内蔵の送信票をプリントすることができます。 ※ 2 種類 |
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| コードレス子機機能 | ディスプレイ | 日時、相手の電話番号など液晶でわかりやすく表示します。 ※漢字 ( 全角 6 桁 x 3 行 ) |
| バックライト液晶 | 暗い所でもバックライト液晶なので見やすく便利です。 | |
| 子機増設 | 専用コードレス子機を増設できます。 ( 各機種とも標準でコードレス子機 1 台付き ) ※プラス 4 台 |
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| 電話帳 / 短縮ダイヤル | コードレス子機に電話番号を登録することができます。 ※ 200 件 ( 100 人分 x 2 番号 ) |
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| 電話帳データ転送 | 電話帳に登録したデータを「親機→子機」「子機→親機」に転送できます。 | |
| モーニングコール | 予め指定した時間に呼出音が鳴ります。 | |
| ガイドコール | 外線からかかてきた呼出音を登録している着信メロディからお好みの呼出音を選択できます。 | |
| 着信メロディ転送 | 親機で作成した着信メロディを子機に転送できます。 | |
| 子機壁掛け | 標準で子機の充電台を壁に取り付けできます。 | |
| 親機電話機能 | ディスプレイ | 日時、相手の電話番号など液晶でわかりやすき表示します。 ※大型カラフル液晶 |
| アイコン ( ピクト ) 表示 | カートリッジの種類、インク残量、メモリ残量が人目でわかります。 | |
| バックライト液晶 | 暗い所でもバックライト液晶なので見やすく便利です。 | |
| 自作着信メロディ | お好みのメロディを自作で登録することができます。 ( 子機に転送して使用 ) ※最大 3 件 |
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| 電話帳 / 短縮ダイヤル | あらかじめ登録した電話番号を簡単操作でダイヤルすることができます。 ※ 100 件 |
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| 外付電話ダイレクト接続 | 市販の電話機を FAX 本体に 1 台接続することができます。 ※停電使用 |
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| デジタルスピーカーホン | 本体の受話器やコードレス子機を持たずに会話することができます。 ※親・子機 |
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| ボイズダイヤル | 親機の電話帳に登録しておけば名前を呼ぶだけでダイヤルすることができます。 ※ハンズフリー : 最大 15 件 |
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| おやすみモード | 電話は留守録に、FAX は呼出音を鳴らさずに受信します。 ※アイコン表示 |
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| オンフックダイヤル | 受話器を置いたままダイヤルできます。 | |
| 音声ガイダンス | 主な操作・録音・設定などを音声でわかりやすく案内します。 | |
| NTT ナンバーディスプレイ | かかってきた相手先の電話番号の LCD 表示、記録、ダイヤル等をすることができます。 ※親・子機 |
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| NTT ダイヤルインサービス | 1 回線で FAX 、親機、子機のの電話番号がもてます。 ※最大 7 |
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| NTT なりわけサービス | あらかじめ登録した電話番号からのコールを通常とは異なるベル音でお知らせします。 | |
| 通信キャリアサービス | NCC 各社の通信サービスを利用することができます。 ※ KDDI ( 77 セレクティ ) |
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| ナンバーディスプレイ機能 | ナンバー・ディスプレイ対応 | 相手の電話番号がディスプレイに表示されます。かけてきた相手によって「非通知」「圏外」「公衆電話」と表示されることがあります。 ( 親機 / 子機 ) |
| キャッチホン・ディスプレイ対応 | 通話中にキャッチホンでかかってきた電話に出る前に、相手の電話番号をディスプレイで確認することができます。 | |
| 発信者名前表示 | 電話機に登録している人からの電話の場合は、電話番号と相手の名前もディスプレイに表示します。 ( 親子 / 子機 ) | |
| 着信履歴検索 | 記憶されている電話番号と着信日時をディスプレイに表示して留守番の着信を確認・検索することができます。 ( 親機 / 子機 ) ※ 10 件 / 30 件 |
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| 着信履歴ダイヤル | かけてきた相手の電話番号を記憶し、その相手に簡単に電話をかけることができます。 ( 親機 / 子機 ) ※ 10 件 / 30 件 |
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| なりわけ着信音 / ガイドコード ( 子機 ) | 親機や子機の電話帳に登録している相手から電話がかかてきた場合、通常とは異なった呼出音を鳴らすことができます。 ( 親機 / 子機 ) | |
| 着信拒否 | 特定の相手からの電話の着信を拒否できます。かけてきた相手には音声メッセージを流し、呼出音を鳴らさずに電話を切ります。 ※最大 3 件 |
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| 非通知着信拒否 | 非通知系焼きの電話からの着信や「 184 」をダイヤルしてからかけてきた電話の着信を呼出音を鳴らさずに切ることができます。 | |
| 着信先指定 | ファックス専用の相手の電話番号を登録しておき直接ファックス受信したり、相手によって親機のみまたは子機のみ呼出音を鳴らすことができます。 ※最大 10 件 |
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| 留守番電話機能 | デジタル留守録 | テープを使用しない DSP 方式採用で経済的。用件の頭だし、飛び越し、消去などは簡単にできます。 |
| 録音時間 | 録音可能な合計時間 ※最大 45 分 |
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| 外線リモート | 外出先のプッシュホンから留守録の用件を確認できます。 | |
| ポケベル呼び出し | 留守中に電話があると登録してあるポケベルへ転送します。 | |
| 伝言録音 / 通話録音 | 家族などへの伝言や通話中の内容を録音することができます。 | |
| 早聞き・遅聞き | 録音された内容を 1.5 倍速・ 0.7 倍速で聞くことができます。 | |
| トールセーバー | 外部から用件録音の有無が、電話の呼び出し音の回数で確認できます。 | |
| 高付加価値機能 | デジタルカメラプリント | デジタルカメラで撮影した写真を直接プリントアウトできます。 |
| E メール対応 | インターネット網を利用して E メール通信することができます。 | |
| ワイヤレスデータ通信 ( オプション ) | FAX 本体とパソコンをワイヤレスにしてインターネットに接続できます。 | |
| ドアホン対応 | 別売りのドアホンアダプタを利用してドアホンに接続できます。 | |
| カラープリンタ | パソコンと接続することで、イメージ通りの高速・高画質カラープリントすることができます。 | |
| PC ファクス | Windows アプリケーション上のデータを、プリントアウト同様の操作で FAX 送信できます。 | |
| カラースキャナ | 簡単操作で写真やイラストの読み込みをすることができます。 | |
「左右反転コピー」機能は記憶している限り 1 回しか使っていません。ようは試しただけですね。さすがにこれでアイロンプリントはしなかったなぁ〜。
「 16 面シールプリント」は 1 回も使っていないと記憶しています。
「カラーコードレスハンドスキャナ」機能は便利でした。スキャナセンサー部も小さくて軽く取り外しも簡単なので、雑誌の一部などはそれでちょっとコピー。複合機能プリンターより起動が早いのと手軽ってのがメリットかな。
「メモリ受信」機能は、現在では当たり前でしたが便利でしたね。その前の機種である SHARP UX-80FD コードレス FD 伝言留守番ファクシミリもそれで選択していましたので。メモリの安価になってきていましたので、それなりにデータを保持できますので、印刷すると無くしちゃうから、必要なうちはメモリにバックアップとして保存しておくというような使い方でしたが。
「自作着信メロディ」機能は、面白いけど試しただけで終わったかな。「オンフックダイヤル」機能は、必需品ですね。
「外線リモート」と「トールセーバー」機能は、便利です。「トールセーバー」機能は電話代が節約できて非常に便利。