Ted Nugent | テッド・ニュージェント

最終更新日 : 2012 年 08 月 12 日

とにかくパワー全開のアメリカン・ハード・ロック・ギタリストです。細かいテクニックや音選びはどうでも良くて、とにかくエネルギーを発散させるような音を出していました。ハードロックとしては想像しずらいギブソンのセミアコースティックのバードランドを振り回し、フェンダーのツイン・リバーブで鳴らしまくるという組み合わせです。バードランドは通常「甘さを持つ音色のギター」と言われていますが、この人が使うとフィードバックしまくりのギャンギャン音になります。フィードバック奏法のためのセミアコースティックという選択なのでしょうか。それとも元々、甘い音のブルースでスタートして変遷していったのでしょうか。
行動/発言も含めてアメリカ人の保守派のある面を誇張したようなスタイルを維持しています。意図的なのか素なのか不明ですが、有名なのは「 Jap のメーカーのギターでブルースが弾けるか」があります。あれはブルースだったのか ? と、違う気づきをしていまいましたが。 (^^; 他にも「英語を話さないならアメリカを出ていけ。」とか「オバマが再選されたら君達の正体を疑う。」などなど。同じアメリカ人でもボストンのトム・ショルツさんとは対極をなすような方ですね。

オフィシャル・サイトはこちら。TedNugent.com

Double Live Gonzo 絶叫のライブ・ゴンゾー
株式会社 CBS ソニー 40AP872-3
日本版 / LP
		Side 1 Just What The Doctor Ordered 命がけのロックンロール Yank Me, Crank Me ヤンク・ミー、クランク・ミー Gonzo ゴンゾー Baby, Please Don't Go ベイビー、プリーズ・ドント・ゴー Side 2 Great White Buffalo グレイト・ホワイト・バッファロー Hibernation 冬眠 ( インストクルメンタル ) Side 3 Stormtroopin 炎の突撃隊 Stranglehold ストラングル・ホールド ( 締め殺し ) Side 4 Wang Dang Sweet Poontang 俺のプーンタン Cat Scratch Fever キャット・スクラッチ・フィーバー ( 傷だらけの野獣 ) Motor City Madhouse モーター・シティ・マッドハウス

1 枚目が 1976 年のステージの録音で 2 枚目が 1977 年のステージの録音となっていますが ... なんと言うか ... ライブの録音集です。ライブ・アルバムの多くがライブの流れを再現するように構成されていますが、このアルバムは違うようです。とりあえず盛り上がったテイクを詰め込んだ状態です。なので、通して聴いても起承転結があり聴き終わるのでなく、すさまじく騒がしい音の塊が終わったなぁ ... となります。こういう構成のライブ・アルバムは海賊盤を除けば珍しいのではないかな。とにかく弾きまくっています。エフェクター類などありません。ギタープレイに起承転結は期待してはいけません。音が塊となって押し寄せる「承」と「転」だけのプレイです。 Side 1 は、比較的小粒のヒット曲で構成されて、 Side 2 以降はギタープレイ中心の長めの曲で構成されています。なのでテッド・ニュージェントってどんな感じかなとちょっと聴くには Side 1 がお勧めです。ギターを弾きまくっていると言っても、歌詞がある場所ではバッキングに徹しているんですよね。ボーカルもいるので ( 自分で歌っている部分もあるようですが ) ギターは、メロディなど好きなようにできると思うのですが、ロックンロールの定番的に歌詞がある部分の多くはリフを繰り返すなどバッキングに徹して演奏しています。これは曲作りのこだわりなのかもしれません。惜しむらくは録音 ( ミキシング ? ) のせいだと思いますが、音的に各楽器の分離がいまいちです。楽器の低音成分もいまいち不足ぎみです。ドラムとベースの音がもっと拾えていると、よりよくなったかと思います。なので、このアナログ版だと中音域にグシャっと音が塊まってしまっているように聴こえてしまい、ライブの空気感は伝わってきますが、せっかくのギタープレイが飛び出してきません。 CD などではリマスターされたのかな ? "GONZO" なんて単語はこのアルバムを知らなければ一生知らなかっただろうなぁ。この時期、尻尾を付けているのが表ジャケットから確認できますね。戦慄の 1 時間 20 分 ... ただよう硝煙の中、ドテッ腹に連続して炸裂するハード・ギター。狂乱テッド・ニュージェント、有無を言わせぬ暴力ライブ 2 枚組。遂に登場 !! 76 ～ 77 年、全米に繰り広げられた狂騒混乱のコンサート・ツァーから、 7 ヶ所のエキサイティング・パートをピックアップ。既存のライブ・アルバムの常識を超えて、今世紀最強のスーパー・ギタリストアルバムの帯には上記のように書かれていて、ライナーノーツは藤内由美子女史と三宅はるお氏が書いています。

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