Suzi Quatro | スージー・クワトロ

最終更新日 : 2012 年 07 月 08 日

女性ロッカーの先駆でしょう。革ジャンにフェンダー・ベースというスタイルは画期的でした。楽曲もリズム主体のロックン・ロールですもんね。イギリスと日本では大人気でした。なぜかアメリカではヒット・チャートを見る限り人気無かったようです。でも、その後の女性ロッカーに多大な影響を与えたミュージシャンでしょう。イギリス人かと思っていたらアメリカ人でしたね。バック・バンドの方々がどのように変遷したかは不明です。オフィシャル・サイトを見るとなかなかカッコ良く歳とったオバサンになっていますね。
オフィシャル・サイトは、こちら。 http://www.suziquatro.com

Suze Quatro スージー・クワトロ
東芝 EMI 株式会社 EOP-80919
日本版 / LP
		Side 1 48 Crash Glycerine Queen Shine My Machine Official Suburbian Superman I Wanna Be Your Man Primitive Love Side 2 Can The Can All Shook Up Sticks And Stones Skin Tight Skin Get Back Mamma Rockin' Moonbeam Shakin' All Over

デビュー・アルバムです。ライナー・ノーツも帯も無くなっているので情報量は輸入盤と変わらない状況になっていました。各楽曲の邦題もわからないや。かなり貸し借りをしたんだろうなぁ ... と。そのわりには傷んでいませんでした。本当のデビュー・シングルは収録されていないので、ヒット・デビュー・シングル「キャン・ザ・キャン」とセカンド・シングル「 48 クラッシュ」を中心に収録されたデビュー・アルバムになっています。こうなると、本当のデビュー・シングルは幻なのかな ? 楽曲的にあまりバリエーションがあるとはいえません。各面の最初にヒット曲を配置して、同じノリで突き進むぞぉ～という感じでしょうか。まぁ、小柄な女性がフェンダー・ベースをかき鳴らしながら歌うというのは他に類を見ないスタイルであり、リズム主体の楽曲でしたから、それを堪能できるという方針なのでしょう。スージー・クアトロって本名なのかなぁ ... どうも CCR の大ヒット曲「スージー・ Q 」とイメージがダブってしまうんですよね。本名の綴りは Suzie というのをどこかで聞いた気がしますが。

Can The Can キャン・ザ・キャン
東芝 EMI 株式会社 EOR-10404
日本版 / Single
		Side 1 Can The Can キャン・ザ・キャン Side 2 Ain't Ya Somethin' Honey いかした貴方

ドラムのバッタンバッタンのリズムからスタートして、ベースのドッドドットとキーボードの音がそれに重なり、女性のボーカルがそれらに覆いかぶさるという、なかなか良く考えられたエキサイティングな出だしの楽曲です。当時はこれらの音と AM ラジオの音色とぴったりだったんですよね。思わず耳を傾けてしまうようなイントロだったわけです。「背徳」という言葉が宣伝用に使われています。革ジャンで男性メンバーを従えてというところからの連想でしょうか。ジャケットの表面も女王様をイメージさせる構図ですね。ちょっと SM っぽい妖しい雰囲気で行くぞという会社の方針が滲み出ています。しかし、これもまじめに会議して決定したんだろうなぁ ... と思うとすでにそれがギャグになっていますね。「背徳」という言葉のイメージに反して女性にも結構人気があったように思います。何年か忘れましたが「中野サンプラザ」でのコンサートの際に当時の外タレコンサートにしては女性が多かったような記憶があります。シングルですが、ジャケットが 3 折になってて伸ばすと全身ポスターになります。その顔の部分が裏ジャケット面です。ですが、折り目の関係で折った状態だと上下がさかさまになってしまいます。そのままだと逆立ちした状態になるので上下をあわせて掲載してあります。 B 面はアルバム未収録曲になっています。イギリス全土を震撼させた背徳のサディスティック・ロック !! なかなかのコピーですね。しかし Can Tha Can って教えてもらうまで、意味が全然わからなかったなぁ。単語自体は中一で習う単語だけなんだけど。

48 Crash 48 クラッシュ
東芝 EMI 株式会社 EOR-10448
日本版 / Single
		Side 1 48 Crash 48 クラッシュ Side 2 Little Bitch Blue リトル・ビッチ・ブルー

第 2 弾のシングルの楽曲もドラムから導入がはじまり、よりブギーになっている飛ばしていきます。これは 1 曲目がヒットしたので、同じパターンで耳をひきつけるという作戦でしょう。みごとにひっかかりましたが ... (^^; B 面はアルバム未収録曲になっています。サディスティックに迫る背徳の女ロックン・ローラー、スージー・ Q の第 2 弾 !! まだ「背徳」に拘っていますね。

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