Creedence Clearwater Revival | クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル

最終更新日 : 2012 年 07 月 01 日

聴きやすいサザンロック系グループの大御所です。サザンロックという言葉が使われだした最初の頃のグループになります。バンド名を略しての CCR の名称の方が有名ですよね。なにせ正式名が長いよね。意味不明だし。インタビューなどでは "Creedence" が友人の名前で "Clearwater" が飲料水の宣伝で流行っていた言葉で ... などとなっています。本当かなぁ。"純粋な原点への回帰" みたいな意味ではないのかなぁ。楽曲が有名なわりに ( 曲名しらなくても結構耳に入っていると思いますよ ) 活動期間が短いグループです。 CCR と名乗るのは 1968 年で 1971 年には実質的に解散状態になっていましたから。期間が短くて知られている楽曲が多いというのは凄いことですよね。実質 4 年弱の間に 7 枚のアルバムを発表していたりします。ビルボード・シングル・チャートで最多 2 位という珍記録を保持しているそうです。また、 A 面 B 面両方でチャートインするという効率の良いエコタイプの記録も持っているようです。
メンバーは、ジョン・フォガティ ( John Fogerty ) さん、トム・フォガティ ( Tom Fogerty ) さん、スチュ・クック ( Stu Cook ) さん、ダグ・クリフォード ( Doug Clifford ) さんの 4 人組みです。

Willy And The Poorboys クリーデンス・ロカビリー・リバイバル
東芝音楽工業株式会社 LP-8880
日本版 / LP
		Side 1 Down On The Corner ダウン・オン・ザ・コーナー It Came Out Of The Sky イット・ケイム・アウト・オブ・ザ・スカイ Cotton Fields コットン・フィールズ Poorboy Shuffle プアボーイ・シャッフル Feelin' Blue フィーリン・ブルー Side 2 Fortunate Son フォーチュネイト・サン Don't Look Now ( It Ain't You Or Me ) ドント・ルック・ナウ The Midnight Special ザ・ミッドナイト・スペシャル Side O'The Road サイド・オー・ザ・ロード Effigy エフィジー

アルバム・ジャケットをみてすぐにわかるように洗濯板やタライにギターにハーモニカという "Willy" さんと "Poorboys" 達の演奏というコンセプト・アルバム ( 演出 ) になっています。邦題の "ロカビリー" という言葉には違和感があるなぁ。なんでこういう邦題にしたんだろう ? 「コットン・フィールズ」「ザ・ミッドナイト・スペシャル」は、ブラック・フォークからのカバー曲になっています。「ザ・ミッドナイト・スペシャル」は CCR 版の方が有名ではないかなぁ。歌詞的には「刑務所の中でミッドナイト・スペシャルのライトに照らされると出獄できるというので、早く照らしてよぉ～」という暗いのか希望があるのか不明の状態ですが、 CCR 版はなんか希望に満ちて前向きで楽しげですよね。このへんは出身地が影響しているのかな。 "Willy and the Poorboys" の姿を借りて CCR のルーツであるというかサザンロックのルーツである、カントリー風、ロックン・ロール風、ブルース・ロック風、ロカビリー風、カントリー・バラード風とすべてのバリエーションを各楽曲で披露しています。ですが、アルバムは散漫になっていません。面白い事にアナログ LP なので A 面 B 面の構成になっていますが、同じ位置に同じような構成の楽曲を配置してあります。例えば、 A 面 3 曲目、 B 面 3 曲目はカバー曲です。また A 面 5 曲目、 B 面 10 曲目は同じように長い楽曲になっています。片面だけで起承転結を持たせたセットになっているわけです。同じようなイメージで違うものという意図でしょうか。このアルバムは地味と言われていますが、彼らのサウンド ( サザンロック ) のルーツへの造詣の深さをもっともあらわしたアルバムになっています。ライナーノーツは、渡辺勲氏が書いています。

Creedence Gold クリーデンス・ゴールド
東芝音楽工業株式会社 LFP-80675
日本版 / LP
		Side 1 Proud Mary プラウド・メアリー Down On The Corner ダウン・オン・ザ・コーナー Bad Moon Rising バッド・ムーン・ライジング I Heard It Through The Grapevine 悲しいうわさ Side 2 The Midnight Special ミッドナイト・スペシャル Have You Ever Seen The Rain 雨をみたかい Born On The Bayou ボーン・オン・ザ・バイヨウ Suzie Q スージー・ Q

こちらはベスト・アルバムなので聴いた事がある楽曲ばかりになります。 CCR としてシングル・カットされていないのは「ミッドナイト・スペシャル」だけとなっています。いろいろなアーティストにカバーされているヒット曲「プラウド・メアリー」がオープニングとなっています。 King of Rock のエルヴィスさんも後期のライブツアーなどではこの曲を歌っていたようです。サザンロックとしての南部風の雰囲気がエルヴィスさんの歌唱方法に合うのでしょう。変わったところでは、イギリスのハード・ブギ・バンドであるステイタス・クオーもカバーしています。この辺はサザンロックとしてのブギーのノリが合うのでしょう。「スージー・ Q 」は、映画「地獄の黙示録」の中でバニー・ガールがヘリコプターの前でダンスする時のバックでも使われていましたよね。オリジナルは CCR ではなく、ローリング・ストーンズ版もあるカバー曲になりますが CCR の代表的な楽曲になっています。単純なリズムで長い楽曲ですが、ズルズルと引きずり込まれていく不思議な魅力があります。「雨をみたかい」は、この歌詞での「雨」が「爆弾 ( ベトナム戦争でのナパーム弾 ) 」を意味しているという解釈で反戦歌として扱われ 9.11 の直後はジョン・レノンさんの「イマジン」とならんでアメリカで放送されない曲として話題になりました。その時に日本では車のコマーシャルで堂々と放送されていました。 (^^)/ ジョン・フォガティさんのインタビューでは「爆弾」では無いんだよと説明がありましたが、時代的にと歌詞の他の部分から噂の方が正しいかなと思っています。解散直後のベスト・アルバムなので、ライナーノーツも八木誠氏、波多野紘一郎氏、亀淵昭信氏、渡辺勲氏、三浦宏之氏、川島恒明氏、奥田靖彦氏とてんこ盛りで書かれています。

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