エレクトリック・ギターとエレクトリック・ベースの両方を持っているので室内で鳴らすのに向いた小さな両用できるアンプは無いかなと探していてこれを見つけました。グレコのギターは昔から使っているのでブランド的にも良いかなと。一番の魅力は両対応という事ですね。常に使っているわけではないので両方のアンプを置くのは辛いですからね。
サイズは 330 x 295 x 180 とコンパクト。 6Kg との事で簡単に持って移動できます。スピーカー径は 16cm のようです。出力は最大 12W 。室内では十分ですね。
入力部はギター用とベース用に二つ用意されています。同時に演奏も可能になっています。向かって左からまずディスとーションつまみがあります。これはギター用入力に対してだけ作用します。そしてボリュームつまみ。イコライザーという事で、高音/中音/低音のトーン用のつまみが並びます。これはギターもベースも共用です。そして、オーディオ用のピンコードで音源の入力ができるようになって最後に 1/4" ジャックでのヘッドフォン出力になっています。
特徴の第一は実売価格がとにかく安価であるという事でしょう。 (^^;
使い勝手としては、ベースで使う分にはベースの入力に挿して演奏して全然問題なし。それなりの大きさの音にしてもおかしな箱鳴りなどは出ずにきちんと鳴ります。価値は購入価格を上回りますね。
ギターなんですが、ベース・ラインに挿した方が音が良いです。何でだ ?? 回路は不明です。たぶん、ギター用とベース用でインピーダンスを替えて設定してあるだと想像しますが、それが手持ちのギターと合わないのか ? ギターはグレコとギブソンがありますが、どちらもベース用に挿した方が音が良いです。ギターラインにはディストーション回路が付加さえているのでそれが影響しているのかな。ディストーションをオフにしても、伸びが無く芯の無いちょっと耳障りな音になりますよね。 GBX1000 で音がいまいちと感じている方がいましたらベース入力を試す価値はありますよ。
なのでこのアンプのディストーションはほとんど使っていません。前記の理由でギターもベースも電子ドラムもベース用に入力して使っているもんで。ギターでディストーションが必要な場合は外部のエフェクターで対応しています。当初の購入目的のひとつはどこに行ったのでしょう。 (^^;
ヘッドフォンの 1/4" ジャックは最初良いなと思ったのですが、楽器は音の立ち上がりが強烈なので、オーディオ用ヘッドフォンは怖くて使えません。安いヘッドフォンをこれ用に購入したのですが、安価なヘッドフォンのジャックって 3.5mm のミニ・ジャックだけみたいですね。 3.5mm と 1/4" のコンバーターはあるのだけど、 3 極対応なので、もし GBX1000 がモノラルだけ対応してジャックだと片側音がでなくなる可能性がありましたが杞憂でした。音は当然モノラルですが、3 極ジャックになって両チャンネルに出力していました。夜なんかはヘッドフォンで使う事が多いのでこれは大事な点ですね。
仕様ですが、取扱説明書にも非常に簡素にしか書いてありません。以下に転記しておきます。
| SPECIFICATIONS | |
| MODEL | GBX-1000 |
| POWER OUTPUT | 12W at 5% THD |
| SPEAKER | 16cm x 1 |
| POWER REQUIREMENT | 100VAC 50/60Hz 12W |
| SIZE | 330 ( W ) x 295 ( H ) x 180 ( D ) mm |
| WEIGHT | 6.0kg |
結論としては、手持ちの電気楽器類 ( ギター、ベース、ドラム ) はすべてこれで鳴らしていますが、壊れないですし部屋で鳴らすにはそれなりの音が出ますので価格性能比で満足ですね。使用方法の疑問は残りますが。高価なアンプだといろんな電気楽器を試すのに躊躇するでしょうが、それも無いので助かります。